札幌ドームの裏側 支える人 vol.8

施設部 施設管理課 課長代理 遊佐 美穂

札幌ドームでは、冬期間敷地内で雪を楽しんでいただけるよう、2016年1月からそりやゴムチューブで遊べる「札幌ドーム ゆきひろば」を無料で一般開放している。また、2017年1月からは「札幌ドームミニクロスカントリースキーコース」を作り開放している。これらの企画の設営やオープン時の様子などから、冬の札幌ドームの裏側に迫る。

イベントだけではない
緑豊かな札幌ドームでの
楽しみ方

札幌ドームは周囲の環境や生態系に配慮しながら敷地の維持管理に努めており、たくさんの生き物が生息している。

『札幌ドームは、実は緑豊かなところで、野鳥がやってきたり、様々な昆虫がいたりするんです。近隣にお住まいの方は散歩やランニングをされていますし、天気の良い日には、芝生でお弁当を食べるお客さまもいて、そんなお客さまの姿を見るとほっこりします。札幌ドームの敷地をもっと知っていただけるよう、2017年には「おさんぽMAP」を作成しました。私たちの部署では、この緑豊かな敷地環境を維持管理していくことも仕事ですので、こうした自然あふれる札幌ドームを楽しんでいただきたいですね』

「ゆきひろば」を
始めたきっかけ

『冬の札幌ドームをもっと知っていただきたいという想いはずっとありました。札幌ドームはコンサドーレとファイターズの本拠地で、シーズン中は試合観戦でご来場される方が多いと思いますが、冬でも札幌ドームの敷地を活用できないかと考えていたところ、たまたまモエレ沼公園に行く機会がありました。 そりや歩くスキーなどで楽しまれているのを見て、「札幌ドームでもできないかなぁ」と思ったことがきっかけです。札幌ドームのホヴァリングサッカーステージが置かれているオープンアリーナとさらに東側にあるサッカー練習場の間にある緩やかな傾斜の土手をすぐにイメージしました。構想段階では、モエレ沼公園や円山公園の担当の方にお話を伺い、昨シーズンはさっぽろ羊ヶ丘展望台へ見学に伺い皆さまのご協力いただきながら、様々な検討の末、現在に至っています。今年で開始して3年目になりますが、ご利用のお客さまが着実に増えておりとってもありがたく思います』

オープン前日に
せっせと設営
今年はパワーアップ!

今シーズンのオープンに向けて、遊佐は2017年8月頃から新しい試みができないか構想を練っていた。10月に実施計画が完成し、11月初旬からは、ミーティングを重ね、広報用チラシ・ポスターや案内看板の作成、備品の購入などスタッフとともに着々と準備を進めていた。しかし、ゆきひろばは、雪がたくさん積もっていないとオープンできない。そのため、12月から積雪の状況を気にしながら、設営のタイミングを見計らう。十分な積雪があることを確認できたオープン前日の1月4日に同じ課のスタッフとともに本格的な設営を行った。

『約4か月かけて準備していましたが、12月の積雪が少なかったので、予定通り1月5日にすべてオープンできるか心配でした。それでも、なんとかオープンできる程度の積雪があったので、まずは一安心です。今年は、キックターゲットやストラックアウト、雪上サッカーなど、昨年にはなかった遊び場を増やしてみました!北海道の冬ならではの遊びを子どもたちや大人にも楽しんで欲しいです!』

ゆきひろばは、無料の遊び場で常駐するスタッフがいないので、子どもたちにも分かりやすい案内看板をあちこちに掲出している。今年は、温かい飲み物を提供するため近くに自動販売機を設置し簡易な休憩スペースも作った。また、子どもたちが遊んでいる間立って様子を見ている保護者の方の姿を見て、遊佐は座るためのベンチを設置した。より快適で便利にご利用いただけるための配慮を欠かさない。

『まずは安全に楽しんでもらうことが一番です。毎日オープン前には雪の量やコンディションの確認を行うことはもちろん、貸出備品やネットの張り具合などを点検しています。子どもたちが、そりやチューブを壊してしまったり、危ない遊び方をしてしまったりすることもあるので、私も巡回で気になったときは直接お声がけをさせていただいています。けがなく安全に遊んでほしいですからね!』

オープン当日
「楽しい!」と言ってくれた
子どもたちの笑顔

オープン当日。オープンの午前10時少し前にはお客さまが集まり、心待ちにしている子どもたちの姿があった。遊佐は雪のついた看板を拭いてお客さまをお迎えする最後の準備を整えた。今年も予定通りにオープンできた。
「そり・チューブ」のきたきつねエリアは全長約50m、えぞりすエリアは全長約30mで、そりやチューブで滑ると、想像以上に速度感もあり、ちょうどいい距離で小さなお子さまから大人まで楽しめる。ゆきひろばには「楽しい!」「キャー!」と子どもたちの賑やかな声に包まれる。

『今日はオープン初日にもかかわらず、ゆきひろばとミニクロスカントリーで227人の方が来てくれました。中には北海道外からのお子さまもいて、雪と楽しそうに遊んでいる姿を見ると、来年はこうしたいなとイメージが湧いてきますよね。将来的には、雪を見たことのない北海道外や海外のお客さまに楽しんでいただける観光スポットになったら嬉しいですし、スノーラフティングなんかもやってみたいです。

「札幌ドーム ゆきひろば」と「札幌ドーム ミニクロスカントリースキーコース」は、3月初旬頃まで営業しています。みなさまに、安全に楽しんでいただけるよう、スタッフ一同日々頑張っておりますので、ぜひお越しください!』

施設部 施設管理課
防火・防災管理、施設設備・清掃業務管理、駐車場運営管理、グラウンド・芝生管理、外構・緑地植栽管理、外周警備・周辺交通対策など。
遊佐 美穂
札幌市出身。大学進学を機に上京し、オフィス家具・事務用品の製造販売会社に入社。その後、1999年に物販担当として当社にUターン転職。現在は、施設部で清掃や施設警備などの施設管理を担当している。