札幌ドーム 文字の大きさ文字サイズ小文字サイズ中文字サイズ大

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TOPメッセージ

飛躍と激動の2019年度、ここから新たなチャレンジへ。

2001年に開業した札幌ドームは、これまで国内外から多くのお客さまをお迎えし、2019年度で累計来場者数5,000万人を突破することができました。これもひとえに、札幌ドームを支えてくださっている皆さまのお力添えによるものと、心より感謝を申し上げます。

振り返りますと、2019年度は非常に印象深い一年でした。ラグビーワールドカップ2019TM日本大会(以下ラグビーW杯)の開催、東京2020オリンピックの開催準備と翌年への開催延期決定、そして新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた対応など、さまざまな出来事がありました。

特に、9月に開催されたラグビーW杯は熱気と興奮に包まれ、大いに盛り上がりました。歴史に残る国際大会を無事に成功させることができただけでなく、全世界にラグビー場としての札幌ドームをアピールできたことは大きな成果だったと感じています。

また、年間イベント利用日数は、コンサートの開催が過去最多となるなど計132日となり、売上高は過去最高となる見通しでした。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、プロ野球オープン戦が無観客試合となったほか、3月のイベントはすべて延期または中止となりました。

いわば、ゴール目前で進路をふさがれた格好になりましたが、この世界的な災禍が、新たな視点でのチャレンジを決意させてくれたことは確かです。

札幌ドームの新たな活用計画「新コンサートモード」が進行中です。

当社では、2013〜2021年度の長期ビジョン「SAPPORO DOME VISION 2021」に基づき、3年ごとに中期経営計画を策定しています。2019年度からはその最終ステップとなる中期経営計画2021として「MAKE THE NEW SAPPORO DOME!−第二の創成期−新しい札幌ドーム、新しい仕事を創り出す」を基本方針に掲げ、課題と目標を設定して事業活動に取り組んでいます。

この計画の背景には、当社を取り巻く経営環境の大きな変化があります。札幌ドームの最大の利用者であります北海道日本ハムファイターズさまが、北広島市における2023年3月開業に向けた新球場建設を正式に発表され、それ以降はこれまでのように札幌ドームをご利用いただけなくなることが決定しています。

当社はこうした変化を乗り越えつつ、今後も黒字経営を維持できる施策を講じるため、2023年以降の札幌ドームの活用策について全社で検討を進めています。

現在、その一環として着手している計画が「新コンサートモード」です。札幌ドームは最大約5万人を収容できる道内最大規模を誇り、従来はその広さを生かした約4万人規模のコンサートを中心に誘致していました。今後は、よりコンパクトに札幌ドームを利用していただけるよう、1〜2万人規模のコンサート開催を可能にする新コンサートモードの計画を進めています。すでに札幌市においても計画化していただいており、ドーム内のアリーナを大黒幕で仕切り、コンサートで使用する機材を天井から吊り下げられる設備やキャットウォークの増設を行う予定です。

新しい生活様式をむしろチャンスと考えたい。

一方、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から国が提唱する「新しい生活様式」への対応も必要です。従来は、イベント開催時の会場づくりとして「できるだけ空席をつくらないためにはどうすべきか」という考え方が前提でしたが、今後はいわゆる3密を避けるため、意識的に空席を設けることになるでしょう。

そうなると、キャパシティの半分ぐらいで対応するとしても、札幌ドームは2〜2.5万人の収容ができますから、「2万人以上でも安心して利用できる」あるいは「数千人規模でもゆったりと使うことができる」といった使い勝手の良さが、札幌ドームの新しい価値になっていくだろうと考えています。そのときに「今までの半分しか入らない」ととらえるか、「半分でも2万人以上入るのは札幌ドームだけ」ととらえるかは大きな違いです。私はむしろ、新しい生活様式への対応が、もともと2023年以降の実現を目指していた札幌ドームの活用策に前倒しで取り組むチャンスと考えています。どのような局面にもチャンスはあると信じ、札幌ドームの価値を私たち自身が創り出していくことが大切だと思います。

密集を避けなければならない環境下でも、人が安心して集まれる場所を提供できることは、札幌ドームの強みです。ここで市民道民の皆さまにスポーツやコンサートなどを身近に楽しんでいただき、心の豊かさを感じていただけることが私たちの変わらない願いです。

感染拡大防止への対応は当面の課題ですが、こうした先行きの不透明な時代だからこそ、「札幌ドームの価値とは何か」「自分たちは何のために仕事をしているのか」を社員みんなと共有しながら、全力でチャレンジを続けたいと思います。

その礎となるのが「私たち一人ひとりが札幌ドームです」という当社の行動指針であり、SDGsへの考え方をより深化させたCSR経営です。今後も、札幌ドームの一人ひとりが成長し続けることで、お客さまに喜ばれる新たな価値と感動を創造し続け、地域社会から信頼される企業を目指してまいります。