重要なお知らせ

札幌ドーム オンラインリサーチ

2014年度 モニター座談会レポート

株式会社札幌ドーム(以下当社)では、皆さまにとってより楽しく、安全・安心・快適にお過ごしいただける施設となるよう、皆さまからのお声に真摯に耳を傾け「お客さまとともに改善・進化する札幌ドーム」の実現に向けて取り組んでおります。

本アンケート「札幌ドーム オンラインリサーチ2014」では、2013年度と同様のモニターアンケートを実施したほか、さらに多様なご意見を伺うため、当社役員・社員との座談会を開催しました。当日は、これまでに改修した主な箇所(スタンド手すり・売店・トイレなど)をご覧いただいたのち、「今後の札幌ドームに期待すること」などのテーマで意見交換を行いました。いただいたご意見はすべて社内で共有し、札幌ドームをより良い空間へ進化させるための参考とさせていただきます。

モニター座談会の結果につきまして、以下の通りご報告させていただきます。

実施概要

  • 実施日・モニター人数 実施日・モニター人数 2014年10月24日(金)/8人(男性1人・女性7人)
    2014年10月25日(土)/10人(男性6人・女性4人)
  • 当社の座談会参加者 代表取締役専務 島津 貴昭
    専務取締役   北野 靖尋
    総務部長    佐々木 和規
    総務部総務課  オンラインリサーチ担当 若井 聡 菊地 圭児 水戸 美保子

座談会の流れとモニターさまのご意見・ご感想

館内見学
当社社員の案内で、これまでに改修した主な箇所(マルチディスプレイ・スタンドの階段手すり・トイレなど)をご覧いただき、普段感じていることや感想をお聞きしました。

「サッカーへの転換作業を見られて、貴重な経験でした」(40代・女性)

「札幌ドームはすごいなと。他のドームと違って格好いいと思いました」(40代・女性)

「私たちの声が反映されて嬉しく思いました」(40代・女性)

「説明されて意外な気付きがあった。あのときから変わったんだな、と。説明を受けてすごく良かったです」(50代・男性)

昼食
レストラン「スポーツ・スタジアム・サッポロ」にて、ランチおよびコンサドーレ限定メニュー「コンサドルチェ」をお召し上がりいただきました。
座談会
当社役員・オンラインリサーチ担当社員などを交え、「今後の札幌ドームに期待すること」などのテーマで意見交換を行いました。併せて、オンラインリサーチ企画に対してもご意見・ご感想を伺いました。

10月24日 1日目

館内の座席・階段について

「まず思うのが、永遠のテーマとは思いますが、座席の階段が急なことです。この先ずっと通うことを考えると大変だなと。手すりができて良かったと思いますが、たまに杖を突いたりする人を見てかなり危ない気がして、一部だけでも階段がなくエレベーターで来れてすぐに座れるような席があればと思います。階段がきつくて来られなくなり、テレビで観戦するようになった、との声も聞いたりします」(50代・女性)

「フィールドシートは高い値段の席なのに一番不便というのはどういうことか、ということで今年は買うのをやめました。東京ドームも行ったのですが、フィールドシートでも売店への距離が近く、札幌ドームは仕方ないと思いますが、どうにかならないかと思っています」(40代・女性)

当社から:フィールドシートは、ファイターズさまからの要望もあり、当社の負担で2009年に作った座席です。2013年には、フィールドシートから地下2階の既設トイレに抜ける通路を確保し、階段の上り下りをせずトイレをご利用いただけるようにしました。

「高齢化社会で階段はたいへんそうだが、傾斜自体の改善が難しいということであれば優(やさ)し~とを増やしてほしいです。車いす以外の足の悪い方が車いすの席に座ってしまうということもあるようですが、高齢者に安全に観ていただきたいと思います」(30代・女性)

当社から:優し~とは、階段の上り下りが少ないお席としてコンサドーレ戦・ファイターズ戦に導入されていますが、お席によっては、エレベーターから遠い、通路との段差が大きいなどの問題を抱えています。施設面での早急な改善は難しいとしても、設定数などソフト面での対応を強化できる可能性もあり、大変貴重なご意見として捉えさせていただきます。

札幌ドームは、2002FIFAワールドカップの開催施設として建設されました。FIFA(国際サッカー連盟)の施設基準では、スタンドの傾斜は35度を上限とし、座った状態で2列前の人の頭がサッカーピッチへの視界を妨げないこと、全ての座席からコーナーキックが見えること、乱入防止のためスタンド最前列の前には3m以上の高低差を作ること、などの条件がありました。これらを満たすため、旋回式可動席フェンスの最も低い部分を約3mとし、旋回式可動席の傾斜は約11度、固定スタンドフェンスの高さは5.75m、固定スタンドの傾斜は約29度となりました。

また、スタンドの手前でチケットチェックが出来るよう関門を設けること、との条件もあったため、一部エリアを除いて、コンコースからはブリッジやトンネルを通ってスタンドに入る設計となりました。デメリットとなってしまった面もありますが、一方では2020年の東京五輪サッカー会場として札幌ドームが挙がるなど、国際的なスポーツイベントを札幌に誘致できているのはこれらの構造のおかげ、という面もあります。

「急な階段はつらいですが、コンサートは観やすいですね。いまの話を聞くとわかりますが、多くの人は知らないのでどうしてこんなに使いにくいのだろうと思ってしまいますね」(30代・女性)

座席の指定について

「お年寄りの方もそうですが、小さい子供などトイレに行くことの多いお客のために、通路近くの席を優先的に取れるようにしてもらえたら、出入りが楽で良いと思います」(30代・女性)

「65歳以上や何歳以下の人が500円プラスで買えるような指定席があってもいいかもしれません。若い人などは、安いなら上の方の不便な席でも良いと思う人もいるかもしれない。個々人の意見に沿えるかもしれないですね」(40代・女性)

当社から:座席割やチケット販売方法については各主催者さまが決めていますが、ご意見をお伝えします。

カップホルダーについて

「カップホルダーの増設・改善は今回初めて知りました。でも、前にあると通行の際にひっかけそうな気がするので、いつもはフタを貰って足元に置いています」(60代・男性)

当社から:カップホルダーについては、「前の人の髪が入った」とのお叱りがあったり、「映画館の座席のように肘掛につけてほしい」というお声もあります。

ドーム内の音響と応援について

「ファイターズの応援団の反響がちょっと気になるというか、手拍子などがずれる時があり、反響板などでドーム全体が均一になるようになるといいなと思うことがあります。一塁内野席あたりで特に感じます」(40代・女性)

当社から:応援団の楽器の音については、スピーカーを通さない音のために反響のずれが生じてしまうのかもしれません。コンサートなどの音響については、スピーカーの配置などをあらかじめ調整して対応しています。

屋外設備について

「ドームは全天候型なのに地下鉄からが全然そうなってなくて、せめて歩道橋に屋根がつかないかなと。階段のところからだけでもだいぶ違うのではと思います」(30代・女性)

「冬の北ゲートの横の部分に壁がほしいです。入口は壁になっているのになぜ横は空いているのか。みんな寒い寒いと言ってますよね。夏は開放できるように、札幌ドームらしく可動式の壁にするとか」(40代・女性)

「試合が終わったタイミングで、今の天気を知らせてほしいです。雨が降っていると分かれば、席を立つ時点で雨具を準備できるので」(40代・女性)

当社から:歩道橋の屋根については、設置の障害となりうる要因の洗い出しを含めて検討します。北ゲート側のガラス屋根については、当初の設計思想では木の階段が広がる、あくまでオープンな場所という位置づけでしたが、現状ではほぼ通年にわたり仮設柵を設置し外側に出られない運用となっています。壁を設置するには建築基準法などの問題もありますが、今後の改良に向けての参考とさせていただきます。館外の天気をお知らせすることについては主催者さまと協議します。

交通アクセスについて

「ドーム駐車場の稼働率はどうですか?周りの交通渋滞などのこともあって料金を高めにしているのかなと思いますが、もう少し安くなってもいいかと」(30代・女性)

当社から:ドーム駐車場は、どの試合でも常に満車という状況ではありません。大規模イベント時の駐車料金(普通車1台2,500円)は、公共交通機関でお越しいただける方は出来るだけそうしていただく、との考え方で、バスと地下鉄を乗り継いだ大人2人+こども1人の往復料金を想定し、それよりも高い金額となるよう定められました。駐車場の運用方法(前売駐車券を事前に購入)についても、開業前にさまざまな案を検討したうえで、駐車場の容量を超える心配がない現在の運用に決まりました。

駐車台数については、敷地内スペースの問題だけでなく、現在の駐車場出入口の構造ではすべての車が退場するまでに約1時間を要しており、大幅な容量アップは困難となっています。近年はドーム周辺に他の民間駐車場が相当増え、普通車1台1,500~2,000円の設定が多い状況です。当施設の駐車料金設定が周辺の駐車場をここまで増やす効果をもたらした面もあるかと思います。一方、周辺への迷惑駐車も発生しており、警備員が巡回して対応していますが、それでも近隣の皆さまからお叱りをいただくこともあります。マナーを守っていただける方が一層増えていただけたらと思います。

地域との関わりについて

「札幌ドームは札幌市の中でどういう存在になりたいと思っているのですか?」(40代・女性)

「ドーム前広場で毎年やっているキャンドルナイトのような、お客さんを楽しませることがさらに増えて、この地域がもっと華やかになればいいですね。展望台でお酒が飲めたり、敷地内にイルミネーションがあったりと、もっとデートスポットのようにできないでしょうか」(40代・女性)

当社から:まずは、札幌ドームの建設目的である、スポーツの普及振興、市民文化の向上、地域経済の活性化の3つの目的を果たすことだと思っています。これを達成するために、観戦鑑賞型施設としての機能を最大に生かし、ドームが満員になるイベントをたくさん誘致できるよう努めています。また、イベントの少ないときに「秋のスポーツバイキング」のような、収益には寄与しないが地域に貢献できるイベントをしたりと、札幌ドームを最大限活用できるアイディアも引き続き追求していきたいと思っています。

混雑緩和について

「展示会系のイベントを誘致するにあたっては、お客さんをさばく方法をしっかりしてほしい。例えば札幌モーターショーは混雑で大変だった。慣れていないお客さんが来るようなイベントをやるならその点は大切ではないでしょうか。」(40代・女性)

当社から:札幌モーターショーなどの展示会イベントは、地域経済活性化の観点から今後も開催していくことになると思います。お客さまにご満足いただけるイベントとなるよう、各主催者さまとの連携を図ってまいります。
イベント退場時の誘導については、地下鉄福住駅まで少し距離があることが、混雑緩和に寄与している面もあります。もし将来地下鉄東豊線が延伸し、札幌ドーム直結の新駅ができたとしても、お客さまを安全に誘導できる広大なスペースがなければスムーズな誘導は厳しいと考えています。例えば、コンサートの場合はステージ機材を終演後すぐに撤去・搬出する必要があり、お客さまにドーム内にて長時間待っていただくことが難しいケースも想定されるからです。

館内の構造について

「構造上難しいとは思うのですが、2階にトイレを作れないかと毎度思います。席から階段を上がってまた降りて、ということはこの先だんだんきつくなると感じます」(40代・女性)

「前のほうの席で見ていると、コンコースまでの距離が長いので、席に戻るまでの間に試合が大きく動いたりします。トイレはもっと近くにあったほうがありがたいです」(30代・女性)

当社から:アンケートでも多くのご意見が出たトイレの問題については、2Fテラス(屋外)に仮設的にトイレを設置できないか、との方向で少しづつ検討を進めています。

今回お話しいただいたさまざまなお話は、当社だけで対応できないことは施設所有者の札幌市に伝えますし、内容によってはコンサドーレさま・ファイターズさまとも協議してまいります。来場されるお客さまに「楽しかったね」とおっしゃっていただきたいという思いは、当社もイベント主催者さまも同じですので、これからもしっかりと連携していきたいと思います。

座談会・オンラインリサーチのご感想
座談会の最後に、話しそびれたこと、今回参加した感想などをお聞きしました。

「子供がいて、ひとりで行動するので、館内サインなどに振り仮名などがあればいいと思います。こども優先トイレだけでもそうなっているといいと思います。また、こういった思っていることを言える場を設けていただき、それを聞き入れてくれるような姿勢があることに感動しました」(30代・女性)

「東京ディズニーランドのように1年に何度も訪れたくなる施設になってくれることを期待します。施設の改善も多く見せていただきましたが、お年寄りも一緒に楽しめる施設であってほしいと思います」(30代・女性)

「札幌ドームに男性ひとりで来る人が多いと思うようになりました。札幌ドームで木の手入れなどのボランティアとして来られるようなことも検討いただければと思います」(60代・男性)

「周りの人の意見が聞けて、他の方も同じように考えていることがわかりました。これからもファイターズ戦にも来るつもりでいますし、札幌ドームが少しでもいい方向に進んでほしいと思っています」(40代・女性)

「飲食する場所が少ないと思っています。大階段ではなく立ったままでもいいので食べるスペースが増えるといいかなと思います。今回モニターをやって意見を書くと後日実現しているところもあり、スピーディな対応で感動しました。これからもこういう機会を存続させてほしいと思います」(50代・女性)

「いろいろな意見も聞けて今後のドームが楽しみになっています。イベントをたくさん誘致したいとのことでしたので、バイクのスーパークロスやってください。イベントが増えて札幌ドームが毎日のように何かやっているというようになってほしいと思います。羊ヶ丘展望台とも連携して観光面でもしっかりしたらいいと思います。すごく楽しかったです」(40代・女性)

「札幌ドームは札幌のステータスであるので、全国的にもそういう施設になるのでしょうから、これからもまだまだできることがあると思っています。アートグローブもしっかり手入れしてほしいと思います」(40代・女性)

「具体的に改修したところを見て、こんなにも声が反映されているのかと感動しました。札幌ドームができたことで、5大ドームツアーも来ることになって近くで見られるのでありがたいと思います」(30代・女性)

10月25日 2日目

交通アクセスについて

「札幌ドームにはオールラウンドのコンベンション施設になってほしいなと思います。今後への期待はますます高まっているわけですが、株式会社の頑張りだけでは資金捻出に限界があるかなと、あとは札幌市がどれほど協力するのかという問題だと思います。その一番は地下鉄の延伸や車両の増結だと思います。最終的には札幌市民の税金負担となる話ですが、どれだけ札幌市が頑張れるかということだと思います」(40代・男性)

「将来的には、一大テーマパークとしてヤフオクドームや東京ドームのようにホテルも併設し、交通の拡充などもして、ここに来れば楽しい、今も十分楽しいですけど、すぐにではなくても夢を描くことも期待したいです」(50代・男性)

当社から:札幌ドームまでの公共交通機関は地下鉄東豊線がメインですが、イベント退場時の混雑緩和を考えると、地下鉄福住駅まで少し距離があることが、混雑緩和に寄与している面もあります。とはいえ、雨や雪のことを考えると、札幌ドームの将来像を考える上ではひとつの重要なテーマとなっています。

「それであれば福住駅までの地下歩道がいい。ドームとチカホは札幌の財産で、私はいくら税金を投入してもいいと思います。雨のときに傘がぶつかったり、冬の凍ったときの移動が大変です。せめて歩道のロードヒーティングがあってもいいのではと思います」(40代・男性)

「家が豊平区の南のほうで、近くに真駒内発着の札幌ドーム方面行き路線バスがあるのですが、帰りのナイターが終わった後は路線バスが終了してしまい、帰る手段がないんです。路線バスの運行時間を延長させるか、シャトルバスを途中下車させてほしいです。ナイターの帰りだけでいいですから」(40代・女性)

「手稲に住んでいますが、以前3時間半ルールがあった時にはよかったが、撤廃されてナイターに来にくくなりました。札幌の人にとって3時間半ルールは便利なのではと思ったりします。小樽や千歳などの人はもっと大変かもしれない。ナイターに来れないのは残念です」(40代・女性)

「サッカーの場合は、シーズンが野球より長く3月から12月までなので、寒いことがあり、除雪など雪道の改善は望みたいと思います。またドームに到着したら屋根のないところで1時間以上待ったりと、そういうことがなくなればと思います」(40代・男性)

「国道36号沿いのバス停口からの出入りが比較的すいているので、ここから路線バスやシャトルバスなどの活用で混雑緩和をもっとできると思います。バス会社との連携が必要だとは思いますが」(50代・男性)

当社から:今年、札幌ドームから福住駅までの100円バスの実証実験を、北海道中央バスさまと共に実施しました。通常運賃より値下げしてもバス路線が営業として成り立つか、というのもポイントでした。しかしながら、バス停付近の歩道が狭いため警備員を増員する必要があること、様々な方面に向かう路線バスに対し、乗降がスムーズにいかず時間がかかること、などの課題点も確認されました。方向性としては多様なアクセス手段ができればいいと思っていますし、路線バスについても北海道中央バスさまと話をしてみたいと思います。

案内サインについて

「コンコースでの表示がわかりにくいので、わかりやすいように配慮してほしいです。初めての人なども中がわかるようにしてほしいと思います」(40代・女性)

「サインがどれも上の方にあるので、JRのように床にもサインがあったほうがいいかと思います。あともっと表示が大きい字だったらと思います」(40代・女性)

「通路番号が床に書いてあるといいと思います」(50代・男性)

当社から:床面に通路番号などを表示しているケースはありますが、その他の場所も含め、貴重なご意見として捉えさせていただきます。

障がい者用駐車場・敷地内での乗降について

「以前はファイターズ戦の障がい者駐車場が取りやすかったが、去年おととし頃からはなかなか取りづらくなっています。最近は普通車駐車券を購入し、ゲート近くで降ろして普通のところに停めることがあります。仕組みが変わったのか、それとも台数が減少したのでしょうか?」(50代・男性)

「送迎で父を連れてきたことがあり、『試合終了前に来てください』と言われていたが無視して試合終了後に来たら『本当は入れないのですが』と言われたことがありました」(40代・女性)

当社から:ファイターズ移転当初は、普通車・大型車・障がい者の3分類で、車いすを含む障がい者用駐車場は約60台分で運用していましたが、途中から車いす用駐車券を新たに設けました。また、送迎車両による敷地内での乗降用を約20台分確保しました。今年は車いす用が40台、障がい者用が最大150台位まで増やしていますが、障がい者用のニーズが拡大して早くに売れてしまうというケースもありますので、今後の検討課題とさせていただきます。

送迎車両の乗り入れ(事前予約制)については、試合終了後は車両退場をスムーズにするため2列で羊ケ丘通に出る運用としているため、お迎えの方にはお手数をお掛けするのですが、試合終了より前に再入場し、指定スペースにて試合終了をお待ちいただく、という運用となっています。

駐車料金について

「駐車券は周囲の金額のように安くなりませんか?千歳から来ますが、サッカーはほとんど来るので本当はドームに停められればいいのですが、ドームの駐車場だと出るまでに時間もかかるし、結局別の駐車場を使っているのが現状です」(40代・男性)

当社から:大規模イベント時の駐車料金(普通車1台2,500円)は、公共交通機関でお越しいただける方は出来るだけそうしていただく、との考え方で、バスと地下鉄を乗り継いだ大人2人+こども1人の往復料金を想定し、それよりも高い金額となるよう定められました。なお、駐車場を毎試合利用されるお客さまには、年間駐車券の販売もございます。一方、近隣の皆さまからは渋滞や迷惑駐車が何とかならないか、とのお声もいただいており、今後の課題でもあります。地下鉄延伸の話にも関連してくるかもしれませんが、交通アクセスの話は札幌市にも伝えていきたいと思っています。

札幌ドームウェブサイトについて

「札幌ドームのウェブは見づらい、堅いかと思います。選手のインタビューなどがあれば親しみを持って読めるかなとも思います。チームのことでドームさんではないのかもしれませんが」(50代・男性)

「ドームの裏方の話が聞きたいとアンケートに書きましたが、すぐにグラウンドキーパーの話が載っていて嬉しく思いました。他の方の話も読んでみたいと思います。例えば広報さんとか」(40代・女性)

当社から:「札幌ドームの裏側」は、皆さまの意見を参考にしながら作成したページです。他にもアイデアがあればぜひやってみたいと思います。

コンコースの並び列について

「トイレや売店に並ぶ列で歩きにくいことがあって、壁際に列ができないかなと思います。難しいでしょうが、例えばトイレの列も売店のようにパーテーションで仕切りを作ったりできないかと思います。それと、今年になって3階の喫煙室の煙が逃げないというか充満しているように感じています」(50代・男性)

当社から:喫煙室の件、担当部署で状況確認します。

通年営業のレストランについて

「レストランですが、清田の人はなかなか集まって食事をする場所が少ないという話を聞いたりもするので、景色もいいしドームのレストランをもっと拡充してみたらいいのではと思ったりします。もったいないしデートコースになればいいと思います」(40代・男性)

当社から:レストランについては、設置できる場所があの場所しかなかったのですが、イベントがないときは駐車場から遠いのが難点です。開業当初は、現在のキッズパークの位置にも通年営業のカフェがあったのですが、イベント時におけるお子さまが楽しめるスペースのニーズが高まり、キッズパークに変更しました。

Wi-Fi(公衆無線LANサービス)について

「Wi-Fi環境の整備はどうなっているでしょうか?ドーム内から友人に連絡を取ろうと思ってもビジー状態になることがあり、結局館外に出て15分くらいしてようやく通じる、ということがありました。4万人が集まる施設なので通信環境がもう少し改善されるといいかなと思います。有料にするかどうかは別問題ですが、例えば札幌ドームメンバーズクラブ会員にはパスワードを知らせて無料で使えるようにするとか」(40代・男性)

当社から:「ソフトバンクWi-Fiスポット」をスタンド等でご利用いただけますが、それ以外のサービスは現在ないので、それぞれの携帯電話会社の通信サービスを使っていただくということになっています。

「スマホでドーム内の情報が得られるようなこととか、例えば困ったことがあったらチャットでリアルタイムで聞けるようになるとか、一部航空会社でもありますが、そういうシステムがあると便利かと思います。こんなものが食べたいとか、どこのトイレがすいてるとかの情報もやりとりできますね」(40代・男性)

当社から:当社でもサービスの研究を進めていて、例えばお席から飲食メニューを注文するとか、選手やチームの詳しい情報を見るなど、さまざまな展開が考えられます。他の国内スタジアムで既に導入事例がありますが、札幌ドームにおいてはどのようなサービスが最適かを現在検討しています。

飲食サービスについて

「スタジアムグルメですが、両チームの限定メニュー以外に、オータムフェストではないですが、もう少し北海道らしい特色あるメニューが常時あってもいいと思います。月替わりとかカードごととか。ここでファーストフードを食べたいと思う人もそれほど多いとは思えません」(40代・男性)

「炭酸以外の飲み物が少ない。そして食べ物も飲み物も量が多いと思います。あと飲み物をこぼす人がいて、スタッフを探せなくて困ることがあります。飲み過ぎやマナーの悪い人の近くだと楽しめないので、スタッフや警備員が注意してほしいと思います」(40代・女性)

「ソフトドリンク半額デーをやってほしい。それと、チョイ飯シリーズはちょっと脂っこいメニューが多いのと、どこで売っているか分からないことがあります」(40代・女性)

「2階ワゴンが試合によって動くので、エーデルピルスを売ってる場所を探して毎回さまよい歩いています。チョイ飯も知らなかったです。あと、南ゲート側にご飯ものを扱う売店が少ないと思います」(40代・女性)

当社から:量が少なめのドリンクや「チョイ飯シリーズ」は、お客さまの声をもとに誕生したメニューなのですが、場内の飲食売店は数が多いので、販売場所が少ない、あるいは分かりにくいかもしれません。館内の飲食売店の情報をまとめたリーフレット「スタジアムグルメガイド(不定期発行)」を館内各所に置いているのですが、全メニューを網羅しているわけではないので、貴重なご意見として捉えさせていただきます。

飲食メニュー内容については、札幌ドームでは保健所から求められる基準が厳しく、生野菜を使ったメニューの提供が難しい、などの事情はありますが、引き続き改善に取り組んでまいります。

電子マネーについて

「支払いにサピカを導入できないかなと思います。ハンディ端末でスタンド販売にも導入し、数量管理などもできないかなと思います」(40代・男性)

当社から:Wi-Fiと同様、電子マネーについてもいま研究を始めています。

館内の座席・エレベーター・トイレについて

「スタンドの後ろの方だと座席が一列20個くらいありますが、その真ん中あたりの席に当たった時は、食べ物などすべて最初に買い込んで、試合が終わるまで動かないようにしています。座席の数は1列で10個くらいまでが限界かと思います。それと、一般用のエレベーターが少ないなと思います。エスカレーターは設備上難しいと聞きましたので、エレベーターがあれば車いすの方も利用できると思います。あと、お金はかかりますが、2階にトイレはできないものでしょうか。それと手洗いと水飲み場だけでももう少し2階にあってほしいなと思います。東京ディズニーランドのような魅力あるドームになってほしいと思うと、スタッフの対応や接客、スマイルがあってほしいと思います。改善はされてると思いますし、よりよくなれば混んでても高くてもまた来ようと思います」(50代・男性)

当社から:札幌ドームは、2002FIFAワールドカップの開催施設として建設され、FIFA(国際サッカー連盟)の施設基準では、スタンドの客席数は4万席以上を確保すること、などの条件がありました。4万席以上を今後も維持すべきかどうかは、施設所有者の札幌市の考えによりますが、当社からも運営を預かる立場としての考えを伝え、しっかり検討してもらわなければなりません。

もし4万席の確保にこだわらずスタンドを改修できるなら、座席の幅を広げたり、通路を増やして一列の座席の数を減らすことも物理的には可能となります。しかしながら、2020年の東京五輪サッカー会場として札幌ドームが挙がるなど、国際的なスポーツイベントを札幌に誘致できているのはこの4万席のおかげ、というケースもありますし、コンサートなどその他のイベント主催者さまにとっても、収容人数が多いほうが収益を上げやすいため、札幌へのイベント誘致という面では有利となります。

そして、時間のかかる大規模改修を今後行う場合、改修に伴う休業期間が発生するということも課題です。大型映像設備についてはなんとか休館せずに行います。
2階のトイレについては、2Fテラス(屋外)にて夏期間のみ仮設トイレを設置できないか、というアイディアがあり、今後検討したいと思っています。

座談会・オンラインリサーチのご感想
座談会の最後に、話しそびれたこと、今回参加した感想などをお聞きしました。

「いろいろな発見がありました。またイベントなどで来たいと思いました」(40代・女性)

「今日はいろんな方のお話を聞けて『こんなこともあったんだ』ということもたくさんありました。楽しく過ごせました」(40代・男性)

「普段見られない場所や詳しい話を聞かせていただいてよかったです。私は朝起きて窓を開けると札幌ドームが見えるので、このドームがもっと良くなればと思って参加しました。ありがとうございました」(40代・男性)

「座談会に参加するにあたって職場で話をしたところ、同僚の興味はファイターズ新球場の件ばかりでしたが、今日のお話を聞いて、ファイターズが移転するとしても、それはそれとして札幌ドームもしっかりやっていきたいということでよかったと思いました。この先も長く使われる施設になってほしいと思いました」(40代・男性)

「小さいころから来ていた札幌ドームが改善されてきていることや運営の話が聞けて良かったですし、これからも変わっていく点などを見て行けたらと思いました。ありがとうございました」(20代・女性)

「館内をゆっくり見たり説明を受けてとても参考になったし、これから友達などに伝えられたらいいなと思いました。札幌ドームができたときから見てきましたが、これからもみんなに愛される空間であってほしいと思いましたので、引き続き頑張ってほしいと思います」(50代・女性)

「札幌ドームは北海道の誇りだと思っていて、本州や海外の友達が来ると自慢しています。今日役員の方のお話を聞いて力強いと思いましたし、一道民として応援しています」(50代・男性)