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2026年6月25日(木)記者会見
2026年6月25日(木)、札幌プリンスホテル 国際館パミールにおきまして、株式会社札幌ドーム代表取締役社長 阿部晃士による記者会見を実施いたしました。
発表内容
2026年度3月期(第28期)決算の概要について
2025年度の業績といたしましては、大規模イベント利用日数の増加、貸館に伴う受託業務売上の増加、物価高騰による札幌市有施設の料金改定に伴う利用料金収入の増加などにより、貸館事業・商業事業・駐車場事業で大幅な増収となりました。また、広告事業はネーミングライツの売上が年間を通して計上されたことから大幅な増収となりました。
なお、販売費及び一般管理費につきましても、物価高の影響や社員数の増加、新規事業への投資などにより増加をいたしましたが、計画を上回る大幅な利益増が見込まれたことから、スポーツの普及振興等に活用いただくため、札幌市に対して現金4000万円の寄付をさせていただきました。
その他、特別利益として投資有価証券売却益を計上したほか、特別損失として賃貸事務所用のオフィス棟について減損損失を計上いたしました。
以上の結果、2025年度の売上高は22億800万円、営業利益は2億1100万円、経常利益は2億8500万円、当期純利益は1億5400万円となり、大幅な増収増益となりました。
中期事業計画2030&アクションプラン2026について
発表資料中期事業計画2030について
当社は、2031年に開業30周年を迎えます。それを見据え“自律経営”を目指すための第二の創生戦略を策定し、名称を「DOME ReSTART PLAN Dreams Move Again 再び夢が動き出す」といたしました。このプランは、ドームを単なるイベント施設から、北海道・札幌を元気にする交流創造拠点へと再定義するものでございます。
私たちのパーパス/存在意義は、「ドームから北海道・札幌を元気します」です。ドーム構想期にあった原点に戻ることを表しております。
ミッション/使命は、「世界から挑戦・興奮・勇気を誘致します」。さまざまなスポーツやエンターテインメントを誘致し、経済効果やワクワクを生み出します。
そして、ビジョン/未来の姿は、「2031年までに世界と北海道をつなぐ交流創造拠点を目指します」と設定いたしました。これは、さまざまなきっかけでドームを訪れる国内外のお客さまに、一日でも多く、市内、道内の魅力を味わっていただけるよう、交流のきっかけの場として、送客装置としての機能を果たしたいというものです。このビジョンを実現するために、3つのステージに分けて、それぞれの具体的なゴールを掲げて、取り組みを進めています。
まず、1stステージ(2025~2026年度)では、営業利益の黒字化と、新規事業の立ち上げを行います。おかげさまで、2025年度は、さまざまな要因や社員の絶え間ない努力、そして需要への意識の醸成により小さなものをコツコツ積み上げ、素晴らしい結果になったと思っております。マスコミの皆さま方、札幌市内・道内の経済界の方々、皆さまに支えていただいた結果だと思っています。ドローンスクールなど新しい事業も数多くスタートさせていただきました。引き続き、2026年度もファーストステージの2年目として、営業利益の黒字化の継続や新しい事業の立ち上げに取り組んでいきたいと思います。100考えて、1~2成功すればいいと思うぐらい、新規事業の立ち上げは難しいですが、前を向いて社員と一緒に取り組みます。
次に、2ndステージ(2027~2028年度)では、新規事業の収益化と、既存事業の売上拡大を目指します。新規事業の立ち上げを止めるわけではないですが、収益性のあるものや地域に還元できるものを取捨選択して収益の拡大を図ると同時に、貸館事業でもプラスアルファの要素に取り組み、売上を上げていきたいと考えています。
3rdステージ(2029~2030年度)では、売上30億円を達成し、改めて、札幌市に対して、スポーツ振興基金への利益還元の拡大を目指していきたいと思っています。
昨年夏にお話ししたように、売上30億円、稼働率80%、社会貢献/市民への利益還元の拡大をKPI(重要業績評価指標)として設定しておりますが、この1年を振り返り、前進していると感じております。
2026年度の売上高は、2025年度より若干落ちる見込みではあるものの20億円は突破したいと考えています。稼働率は、4月の時点では64%というようなお話をさせていただきましたが、6月末の時点で70%を超えることができましたので、おそらく、昨年度並みになると考えています。頑張っていきたいと思いますので、応援してください。よろしくお願いします。




アクションプラン2026の基本方針①
次に、自律経営を目指すための第二の創生戦略に基づいて、今回改めて「アクションプラン2026」を策定しましたので、その概要についてお話させていただきます。
方針の1つ目は、既存事業の収益の向上です。貸館事業においては、高収益イベントや平日イベントの新規イベントセールスを強化をしていきます。一方で、自主事業も我々で作っていかなければならないと思っております。5万人も入る施設なので、1か月先の予約が急に入ることはほぼ無く、1~2年前から営業をしていますが、どうしても隙間ができます。そこには自主事業を入れ込んで、稼働率を上げていきたいと考えています。公の施設なので、利益だけではなく、老若男女の市民の方々に喜ばれるイベントも数多く打っていきたいと考えております。
主催者連携の深化につきましては、もっと売上を上げたり収益を伸ばせる、伸びしろがあるということが昨年度わかりましたので、我々の方から提案をして、ただ施設を貸して終わりではなく、もっと貪欲になりながら、1つの事業から、複数の仕事を取っていくように、さらに深化をしていきたいという思いです。
MICE誘致の推進につきましては、今年、札幌市内のホテルとパートナーシップ提携を開始しましたので、今後の札幌のMICE強化のために、北海道内で一番大きなキャパシティを持つ当社がリーダーシップを持ちながら、市内のホテルや他のMICE施設と連携し、1件でも多く国内国際会議を誘致できるよう道外に発信をしていきたいというふうに思っています。
飲食事業の魅力向上につきましては、北海道らしさなど特徴・魅力ある飲食展開を行い、客単価と収益性の向上を行いたいと考えています。VIBESという北海道飲食業経営審議会の皆さま方とも情報交換をさせていただき、地元のものを取り入れていきたいところです。道外の店を出店させる考え方もありますが、我々は地域の方々と手と手を取り、このまちの魅力を改めて市民道民の方々にもご理解していただきたいと同時に、道外・海外から来るお客さまにこの北海道の素晴らしい食を提供できるよう、さらなるブラッシュアップをしていきたい。 7月と8月には5日間ずつ、北ゲートのところで「ジンギスカンフェスト」を初めてやりますので、来ていただきたいと思います。ただジンギスカンを食べるだけではなく、空山さんという音のマジシャンが、この音を聞くとおいしく食べられるというBGMを流してくれるので、音と食のペアリングも楽しめます。このように、イベントがない時にもお客さまに来ていただけるようなことを、もっともっと考えていかなきゃいけないなと思います。

アクションプラン2026の基本方針②
方針の②は「新たな収益モデルの確立」。2年目となります「DOME Snow Zone」のプロモーションを強化してまいります。冬のインバウンド需要を確実に取り込むことで、訪日客が市内道内に滞在する流れをさらに創出してまいります。昨年度は全く広告を出さず、1,600名強のお客さまに来ていただきました。約10%がインバウンドのお客さまで、スノーモービルに乗ったり、そりすべりをしたりと楽しんでいただきました。今年は、なんとか1万人を目指したいと考えています。
また、ドローン事業への挑戦ということで、6月に開校いたしました「ドローンスクール」でございますが、ドームをドローン実装の拠点へと進化させて、北海道・札幌を日本のドローン先進地域へ押し上げる取り組みを、今後提携させていただきました他3社とともに進めてまいります。BtoBの展示会や、ゆくゆくはドローンサッカーの世界大会のようなイベントをこのプレミストドームで開催できるよう、今計画を立てているところです。

アクションプラン2026の基本方針③
方針③の「ブランド価値の向上(地域シンボル化の推進)」では、国際的なeスポーツイベント「APEX LEGENDS™ GLOBAL SERIES」の継続開催のほか、4月に開催いたしました音楽フェス「JAL SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2026」や、9月に開催予定の「SBI MUSIC CIRCUS HOKKAIDO」など、新たな市民文化となり得るイベントの定着を行ってまいります。
また、市内大学との連携授業により、非イベント日のドーム活用をテーマとした企画の実現を目指してまいります。札幌国際大学さま、北海道武蔵女子大学・短期大学さまと取り組んでおり、今後は札幌大学さまや札幌芸術大学さまなど、地域の大学の方々と連携をしていきたいと考えます。
ドーム居場所プロジェクト「DOME GARDEN PROJECT」の活動を通じて、居場所のない子どもたちを支援して、社会課題の解決にも取り組んでまいります。夏には、ワークショップ「夏休みCREATIVE SCHOOL」や「防災体験お泊り会」を予定しております。
さらに、大和ハウス プレミストドームが地域のシンボルとして末長く親しまれるよう、施設の愛称のさらなる定着化を図っていきたいと思います。おかげさまで、環境省の自然共生サイトにも認定されましたので、自然と触れ合える場所という部分も発信したいと考えております。

アクションプラン2026の基本方針④
4つ目の方針は「Valueの定着」。6つの価値観「OPEN・FLAT・CREATIVE・CHALLENGE・CUSTOMER CENTRIC・SIMPLE」の定着を推進するために、このたび社内表彰制度を導入することとし、この6つの観点で秀でている社員を毎月表彰する予定です。
それから、人事考課制度の改正については、2027年度運用開始に向けて取り組んでいるところです。どのような評価をされると社員が伸びていくか、メリハリをつけてきちんと正当な評価ができるよう、制度の見直しを図ってまいります。
また、昨年度は6つのプロジェクトを立ち上げ、この指止まれ方式で進めましたが、今年度は社員からの新規事業の募集提案を行いました。29件の提案があり、そのうち6件を通過させ、これを今後の柱になるようにさらにブラッシュアップし、新規事業を立ち上げていきたいと思います。社員からの事業提案については、アントレプレナーシップの醸成や、社員のスキルアップ・成長のためにも必要なことだと考えていますので、次年度以降も継続してまいります。
生成AIの活用につきましては、限られた時間を有効に使い、業務効率を上げる観点でも、今、AI推進者を社内でノミネートして検証をしています。昨年度入社した若い社員が先輩方に教えられるような、オープンな会社の風土を作ってまいりたいと考えております。

損益計画(2026~2030年度)
2026年度につきましては、前期と比較し大規模イベントの日数が減少する見込みであるものの、先ほどご説明いたしました既存事業の強化や新規事業などにより、2期連続の営業黒字を目指してまいります。また、一部委託業務の直営化などによる経費の削減、生成AIの活用などによる生産性の向上も目指してまいります。2030年度には、売上30億円、稼働率80%、市民への利益還元の拡大を果たしてまいります。

質疑応答
2026年度3月期(第28期)決算の概要について
増収増益となった2025年度の決算に対しての受け止めは?
良い要素が重なり合ったというのもあると思いますが、2025年度の仕込みは2年前、3年前からやっていたことなので、前任の山川社長をはじめ、今残っている社員たちが、苦しいながらでも営業をやってきた結果だと思い、非常に高く評価しています。
また、1円でも無駄にしない、1円でも売上を稼ごうという考え方に、少しずつこの1年で変わってきたかなと思います。今まで提案していないことをクライアントさまにお話しすることによって、新しい売上が見えてくる。こういったことがすごく大事なのだと思うので、引き続き、お客さまに価値がある・喜ばれるようなことをもっともっと考え、お客さまやクライアントさまの声を聞きながら、プレミストドームでイベントを開催したり、札幌に滞在してもらい、「札幌って良い街だね」と思ってもらえるようなことを、我々から提供していくということを継続してまいります。
減損処理について
2003年に建てた、オフィス棟という、今はコンサドーレさまなどの事務所になっている建物を減損損失として計上しました。
イベント日数が前期より減少しているが、稼働率は上がり、増収増益となったのはなぜか?
大規模イベントやコンサートなどでは、前後の設営撤去期間があるからです。WEBサイトでは「イベントスケジュール」というページがあるが、イベントがある日しか書いていないので予定がスカスカだと思われています。実は、その前後に設営したり撤去したり、あとは企業利用なども入っている。皆さまが見えないところで使っている日も貸館料をいただいているので、稼働率に含めています。最近のコンサートは結構ステージが凝っているので長く設営で使ってもらったりするため、イベント日数は昨年より少なくなっても、稼働率が上がったことになります。
増益につながったと思われる具体的なイベント名は?
1つだけではなくて、色々なものが重なり合っているので、このイベントがあったからということではありません。昨年度は、6組のビッグアーティストが来ていただいたきましたが、それらの積み重ねです。レストランだと「キラーメニュー」みたいなことはあるかもしれませんが、そういうものではないので、色々なイベントをやっていきながら、少しずつ数字を積み上げていく。MICEビジネスは非常に地味ですので、コツコツコツコツやっていかなければいけないです。
3年ぶりに営業利益を黒字に回復したということでファイターズ移転による影響を完全に払拭したと受け止めてよいか?
2023年に北海道日本ハムファイターズさんは拠点を移した。戻ってくることはありませんから、我々がきちんと自分たちで考えて、営業戦略を持って自律できるようになるために、私が昨年就任したと思っています。払拭というよりも、我々はきちんと独り立ちをして、経営をしていくということだけじゃないかなと考えています。
2025年度の営業黒字を継続していくことが大事です。企業はいい時と悪い時がありますが、常に利益を上げ続けるというところを考えなければいけません。今はもう2030~31年の種まきをしています。2027~28年も、おかげさまでお問い合わせが多く入ってきているので、大きなイベントだったら、2029~30年しか日程をお渡しできない場合もある状況です。
我々がやりたい事業や、札幌市・北海道がやりたい事業をきちんと把握し合いしながら、先のことを考えて、仕掛けをして、次の一手をどんどん打ち続けなければいけない。種をまき続けなければいけないし、動き続けなければ、絶対にこのMICE施設は限りが出ます。建物自体はどんどん古くなっていきますが、社員のクリエイティブ性とか想像力はアップしていかなければいけない。もっと営業しなければいけない。もっと価値を高めていければ、何年経っても市民道民の皆さま方に支えていただけるような場所になると思っていますから、常に前を向いて歩み続けるしかないという考えです。
株主配当は?
先ほどの株主総会で配当について承認いただき、3年ぶりに、1株につき1000円、総額2000万円の配当をすることとなりました。
中期事業計画2030&アクションプラン2026について
アクションプラン方針①既存事業の収益向上の「高収益イベント」とは?
コンサートは日数も多く、物販や飲食もあるため、やっていきたいなと思っています。アリーナのハーフモードで実施した「JAL SAPPORO MUSIC EXPERIENCE 2026」を見て、出演者の方ともお話をしましたが、意外と評価が高かったんです。ステージとお客さまの距離が近いのと、音もいい。そして、色々なアーティストが出るので、自分の推しのアーティストじゃない時には、食べる、飲む。フェスイベントを開催していくと、トータル的な収益が高いのではないかなと感じました。今、どのイベントで飲食売上が良いかなど、きちんと数字で出して分析をしていかないといけないと思っています。データを使いながら仮説を立てて、収益性の高いイベントの営業をかけていくことも必要だと思います。
アクションプラン方針①既存事業の収益向上の「平日イベント」とは?
BtoBのコンベンションや企業の報奨イベントです。2月に東京で、アクセスサッポロとコンベンションセンターと一緒にプロモーションしましたが、企業のイベントは平日開催が望まれます。ただ、残念ながら、札幌・北海道でそういった企業があるかというと、ドームを埋められるような大企業もそんなにないので、東京、大阪に我々が出向いて、そのような企業にご利用いただけるようなセールスは大事だなと思っています。東京の企業では、社員の報奨旅行も増えていますが、多くは沖縄に行っています。そのデスティネーションを札幌にしてもらいたい。韓国や台湾などのインセンティブツアーも受け入れていくと、平日の稼働率が上がっていくのではないかと思っています。
アクションプラン方針④Valueの定着の「新規事業提案募集」の通過した提案の詳細は?
面白い提案、即効性のあるもの、利益が上がるもの、環境的なものなどがあり、ジャンルが違うものを最後に6つ選びました。今回は近視眼的になり、短期的なものになったので、来年募集するときには、中長的な部分や、もう少しマネタイズできるような提案が欲しいかなと思っています。
具体的には、屋外のサイネージを検討しています。現在はサイネージがなく、市民の方や観光客が今日はドームで何をやっているかわからない。もちろん携帯を見れば分かりますが、他のドームや大型の施設に行くと、ちゃんと本日のイベントや、今月のイベントが書いてある。そういうものを作って、その裏側で何か広告をもらえないかなと。マネタイズができるかというところも考えて伴走して、もっとこうしたら利益を上げることができるのではという提案やアドバイスもしています。サイネージについてはビジネスパートナーの方々とも視察等をしてまいりますが、まだ開設の前の検討段階です。
損益計画では2026年度の売上が18億9900万円だが、目標は20億円?
20億円を目指して、みんなで取り組みます。
損益計画に「札幌市還元」とあるが毎年スポーツ振興基金に積み立てていく考えか?
2025年度は4000万円寄付しました。2026年度もできればお渡したいです。ただ、我々は指定管理料が0円です。我々の経営も大事なので、未来のこの会社の拡大も含めて考えてまいりますが、札幌市にも少額であってもきっちりと還元したい考えです。
売上高目標の30億円のうち、20億円を貸館で稼ぐというのはハードでは?
ハードだとは思っていません。この事業でプラスいくら、この事業でプラスいくらと計算して、残りの10億円をいくつの事業で上げていくかということだけです。例えば、旅行事業で2030年度までに何億、それを達成するために2026年度はどういうことをしていくか、というふうに考えています。それは全然難しくないと私は考えています。
その他
就任1年を迎えて思う、課題や伸びしろは?
伸びしろはまだまだあります。開業して25年経ちますが、今までの考え方などはすぐに変えられないです。自分で考えて行動する「自律創造社員」となるためには、外に出てお客さまから意見を聞き、課題やどうしたらもっと良くなるかということを、肌で感じる必要があると思います。AIに聞いたりネット検索するのも良いですが、私たちの施設はバーチャルではなくリアルな施設なので、お客さまの声を丁寧に一つずつお伺いして、その課題を解決する施設になっていかなければ、いつかお客さまや市民道民の皆さま方から見放される。「聞く耳を持つ会社」になっていきたいと思います。
社長にとっての1年間の自身の一番の成果は?
社員が変わってくれたことです。
1年振り返り、点数を付けるとしたら100点中何点か?
自分を評価することは苦手で点数はつけられないですが、120%動いたと思っています。頑張りました。でも、まだまだ変えられることや、もっともっとこの街を良くしたいとか、この北海道を良くしたいと思っていて、今年も社員たちと頑張って取り組みます。
外から見てきたドームと、社長になって中から見たドームのギャップは?
自分はずっと民間にいて、俗に言う三セクという会社に来たので、色々な文化の違いはありました。例えばスピード感や決裁の仕方、営業戦略、組織戦略、人事戦略、財務戦略など。民間に比べて緩い部分もあると思ったので、変えられるところは変えていったつもりです。ただ、少しスピードを出し過ぎたかなと思う部分もあり、それに対しては、役員、社員が本当によく頑張ってついてきた。そのおかげでこのような結果になったと思う。数字を追い求め、利益を出すことばかりに走ってしまうのはダメだと思っていて、私の経営の考え方は、社員の満足度を上げていくと同時に、お客さまの満足度を上げていく。この両輪が組み合わさった時に最大のパフォーマンスができると思っています。社員の満足度を上げるために、社内のオフィスレイアウトをばっさり変えてフリーアドレスにしました。毎日違う席に座って違う社員と隣になり、少しずつ社員同士が、どういう能力を持っているのか、どんな仕事をしているのかが分かると、シナジーが生まれてくると思います。時間がかかると思いますが「すごい三セクが北海道にあるぞ」と言われたいと思います。そのためには社員に生き生き働いていただきたいと思いますし、ドームで働きたいと言う人が増えてくるような会社に育てていきたいと思っています。
北海道に新しいアリーナができていくことへの受け止めは?
新しい施設ができるというのは良いことだと思います。スポーツや文化的なものが道民の方たちに浸透するのは非常に良いことですが、今は工事するにも時間や費用がかかります。我々としてもサッカーやラグビー、野球以外のスポーツもできるように受け入れをさせていただきたいなと思っていますし、その準備だけはしておきたいなと思います。
また、札幌市内のMICE施設との連携もとても大事だと思っています。まず今年度・来年度でがっちりスクラムを組み、オール札幌として国内外に情報発信、セールスプロモーションをやりたい。連携の主導をなぜ我々がやるかというと、我々が一番大きい箱だからです。北海道を世界区にしていくためには、施設連携が重要となると思っていますので、各観光団体を含めて当社からお話をさせていただこうと思います。
ドームの建て替えなどの予定は?
ドームは100年持つと聞いています。25年経ちましたので、ほころびている部分もあると思いますが、日頃のメンテナンスが良いので、25年にしてはかなり素晴らしい施設だなと思います。ホヴァリングサッカーステージの芝や屋根などは改修していかなければいけないですが、札幌市スポーツ局とも今後の修繕計画については打ち合わせをさせていただいています。
指定管理期間がもう少しで満了になるが、次の期間についての考えは?
プレミストドームの指定管理については、継続をしてやらせていただきたいと思っています。

