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Hirobaジャーナル

2023/04/03
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札幌ドームの裏側・施設編vol.05「芸術と歴史に触れる札幌ドーム」

※過去に掲載した記事を再編したものです。

札幌ドームは2021年6月2日に開業20周年を迎えました。今回は、これまでイベントでご来場いただいている方でも意外と知らない「札幌ドームの芸術と歴史を感じられるスポット」を、札幌ドームマスコットキャラクターの「チャームコロン」がご紹介します。

今回の案内役は、
チャームコロン

チャームコロン

プロフィール

名前:チャームコロン

愛称:チャーム

誕生日:札幌ドーム開業15周年を迎えた2016年6月2日

生まれた場所:札幌ドームの森

性格:心穏やかでやさしい、好奇心旺盛

好きなこと:札幌ドームに暮らす生き物たちと遊ぶこと、札幌ドームで行われるイベントに参加すること

特技:さまざまな生き物の気持ちに寄り添うことができ、だれとでも仲良くなれること

アートグローブ

「アートグローブ」とは、「art(=芸術)」+「grove(=小さい森)」を組み合わせた造語で、札幌ドームにある「芸術の小さな森」のことです。

札幌ドームの敷地内および館内には、国内外のアーティストの作品24点が随所に配置されています。そのアートグローブの一部を紹介します。

ガラスに描かれた地名の謎

作品:LOCATED WORLD(SAPPORO),2001 位置づけられた世界(札幌) 作者:ジョセフ・コスース / Joseph Kosuth

通路面したガラス窓に、いろいろな地名が書かれています。これは芸術作品(アートグローブ)のひとつで、アメリカの作家ジョゼフ・コスース氏の「位置づけられた世界(札幌)」という作品です。
262の世界の都市や村の名前が、ドームをぐるりと囲むガラス窓に書かれています。

文字の位置は札幌を中心として見たその場所の方向を表し、この方向へまっすぐ行けば、その土地にたどり着くという、夢のある作品です。また、文字の大きさは距離を表し、「稚内」「名寄」「千歳」など札幌から近い地名は大きな文字で、「サンフランシスコ」「シンガポール」など遠い土地の名前は小さな文字で書かれていて、札幌と世界がどのようにつながっているかがわかる作品です。「石狩」と書かれた場所がありますが、石狩までの距離なら本当に行けるかもしれませんね!

赤いペンキ?

作品:A TRAVERS L'ELLIPSE SAPPORO 2000 楕円を通って 作者:フェリーチェ・ヴァリーニ / FeliceVarini

札幌ドームの天井や柱、ガラス窓に赤いペンキのようなもので描かれた不思議な形の模様を見みたことはありますか?これも実はアートグローブのひとつ。フランスのアーティスト、フェリーチェ・ヴァリーニ氏の作品です。

いたずら書きのようにも見みえますが、実はこの作品、ドームの中のある一ヶ所に立って眺めると、ひとつの作品となって見ることができるものなのです。 

その場所、2階コンコースの東側にある照明灯の真下。ここから見みると、大きな楕円の中に円が6つ入った絵となってみることができます。

実は、2015年に大型映像装置をレフト側に新設した際、この作品の一部が見切れてしまうことが分かりました。そこで、作品を損なわないように、新設した大型映像装置の側面に赤いペンキを塗ったこともありました。

開催されるイベントによっては立ち入りできないこともありますが、機会があればぜひこの作品がきれいに見れるスポットを探してみてください。

なぞの計算式

作品:SDM 作者:一原 有徳 / Arinori Ichihara

国道36号側・北ゲート3の隣にある総合案内の横の壁に、計算式の書かれたアートがあります。この数字には、どんな意味があるのでしょうか?
これは、作者である一原有徳氏が、何かのエピソードで記憶していた数字の法則のようです。

公式「級数の和」の解説1
※これは、「級数の和」という数学の代数公式で、他の数字を当てはめても同じ法則で答えが得られます。
公式「級数の和」の解説2

この作品(作品名:SDM)は、この数字の法則をマチエールに取り入れた作品です。この作品でいう“マチエール”は、銅板のウジウジとした模様の部分を指さし、でこぼこや砂の表面など意識して作っていない不規則な模様(=人間的な部分)に、規則的な数字の法則を取り入れることによって、対極(反対)にあるものを表現した作品となっています。 

世界の言葉で“ありがとう”

作品:Perfect World 完全な場 作者:端 聡 / Satoshi Hata

「完全な場」という作品は、中に入ると何かが聞きこえてきます。
「完全な場」は北海道の作家端聡氏の作品で、迷路のようになっている壁を抜けると世界中の言語で“ありがとう”とささやかれる、少しうれしくなる作品です。

お辞儀をするチャームコロン

この言語は、2002FIFAワールドカップ™参加国32ヶ国の言葉(17種類の言語 )です。

FIFAワールドカップ™参加国【32ヶ国】

サウジアラビア/中国/日本/韓国/ナイジェリア/セネガル/チュニジア/南アフリカ/カメルーン/メキシコ/アメリカ合衆国/コスタリカ/ブラジル/パラグアイ/エクアドル/アルゼンチン/ウルグアイ/アイルランド/ドイツ/トルコ/ベルギー/スロベニア/イタリア/デンマーク/ポルトガル/クロアチア/イングランド/ロシア/スペイン/スウェーデン/ポーランド/フランス

※国の数は32ヶ国ですが、共通する言語があるため、言語の種類は17種類となります。

イベントでご来場の際に、ちょっと早く札幌ドームに来て芸術に触れてみませんか?
「アートグローブ」は他にもたくさんあります!詳しくはこちらをご覧ください。

メモリアルコーナー

メモリアルコーナーの一角、コンサドーレ記念品コーナーを、ジャケットを着ておめかししたチャームコロンが紹介する様子

札幌ドーム1階西ゲート付近(南北連絡通路内)には、札幌ドームが開業した2001年6月からの歴史を、記念品の展示でご紹介する「メモリアルコーナー」があります。ここでは、サッカー、プロ野球などのスポーツをはじめ、ファンを魅了したコンサート、また過去に開催されたさまざまなイベントなどの記念品を展示しています。

メモリアルコーナーの詳細はこちら

札幌ドームMVP賞プレート展示

フランチャイズチームの発展と選手のさらなる活躍を願い、2004年に創設された「札幌ドームMVP賞」。
毎年、サッカー部門・野球部門の受賞者を決定し、記念プレートを、札幌ドーム内西ゲート前(南北連絡通路内・壁面)に掲示しています。

MVP賞を創設した2004年の受賞者は、当時コンサドーレ札幌の清野智秋選手と、北海道日本ハムファイターズのSHINJO 選手でした。

各シーズンの情景を思い浮かべながら受賞選手たちのプレートを眺めると、なかなか感慨深いものがあるのではないでしょうか。

札幌ドームMVP賞の詳細はこちら

通路の壁面に受賞選手の記念プレートが並ぶ様子

これからも、札幌ドームではさまざまなスポーツ、コンサートなどのイベントが開催されていきます!
新たな歴史が刻まれていく瞬間を、共に見届けてください!

「札幌ドームの裏側」では今後もさまざまな「人」「仕事」「設備」を定期的に取り上げてまいります。次回もぜひ、お楽しみに!

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