オンラインリサーチ
2024年度 実施結果レポート
株式会社札幌ドームでは、お客さまの声を施設運営に生かし、大和ハウス プレミストドームが皆さまにとってより楽しく、安全・安心・快適にお過ごしいただける施設となるよう、2012年よりインターネットアンケート「オンラインリサーチ」を実施しております。
今年度は、昨年度と同様に、どなたでもご回答いただけるオープン型のアンケートを実施し、1,357人の皆さまにご協力いただきました。この場を借りて、ご回答いただきました皆さまに深くお礼申し上げます。いただいたご意見内容はすべて社内で共有し、大和ハウス プレミストドームをより良い空間へ進化させるための参考とさせていただきます。
実施結果につきまして、下記の通りご報告させていただきます。
お寄せいただいたお客さまからの声をふまえ、サービスや施設・設備の改善、利便性向上に積極的に取り組んでいます。
改善事例をウェブサイト内でご紹介しておりますので、下記のレポートとあわせてご覧いただければ幸いです。
(改善事例のご紹介)
回答者の属性
- 年齢
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- 性別
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- お住まい
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- 職業
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- 大和ハウス プレミストドームへの来場回数
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2023年
1~12月2024年
1月~回答日0回 660 778 1~5回 525 407 6~10回 63 62 11~30回 104 107 31回以上 5 3
- 魅力を感じる大和ハウス プレミストドームのイベント(複数選択可)
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- 魅力を感じる大和ハウス プレミストドームの施設(複数選択可)
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- 大和ハウス プレミストドームに期待していること
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お住まいは北海道内の方が大多数でしたが、道外からも44人にご回答をいただきました。
また、2023年1月以降に大和ハウス プレミストドームにご来場いただいていないご回答者は588人で、以前に実施いたしましたモニターアンケートでのご回答者とは違う視点でのご意見を今回もお聞きすることができたと考えております。
魅力を感じる大和ハウス プレミストドームのイベントでは、昨年度は「野球」が一番多い結果でしたが、今回は「コンサート」をお選びいただいた方が一番多く、次いで「北海道コンサドーレ札幌戦」を多くご選択いただきました。また、魅力を感じる施設としては、国内ドームでは唯一の「展望台」を一番多くご選択いただきました。
大和ハウス プレミストドームに最も期待していることとしては、「地域活性化につながる大きなイベントの誘致」を約6割の方にご選択いただきました。今年度は、初開催となるイベントや世界的なイベントを開催してまいりましたが、引き続き、様々なイベントを通してお客さまへ夢や感動をお届けできるよう取り組んでまいります。
愛称について
- 新愛称について
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- 愛称やロゴマークに抱く印象について
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- 愛称に関連して期待することやご意見(抜粋)
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- ・最初は違和感があったが、すぐに馴染みました。呼びやすい愛称でいいと思います。
- ・ドーム名が長いので、親しみやすい略称などがあれば良いと思う
- ・覚えづらいので、テレビやYouTube等で、繰り返し愛称を流すか、歌で繰り返すと良いかも。小さい子がスーパー等でお店の歌を口ずさんで居るのを良く耳にするので。
- ・注目を集めるようなスポーツイベントがあれば、その周知・広告とともに愛称・ロゴを掲載し、覚えてもらえる機会となる。とにかくそういうイベントがないと関心は向かない。
- ・看板の設置は、愛称を浸透させるのに大変効果的だと思いました。夜にロゴが光るのも素敵です。ただ、雪が降ったら白いロゴが目立たなくなりそうかな?とも思いました。
- ・グッズを作って、ドーム内のショップで販売してみてはどうでしょう。 ハンドタオルやスポーツタオルなど、実用的なもので。
- ・撮影映えするスポットなどを作ってほしい!
- ・夏場にプレ“ミスト”って事で、涼を楽しむ・感じられるミストシャワーみたいなのがあると良いと思います
大和ハウス工業株式会社とのネーミングライツ契約締結により、2024年8月から札幌ドームは「大和ハウス プレミストドーム」として新たに出発いたしました。同年10月にはロゴマークを発表し、12月にはこのロゴマークを使用した愛称サイン(看板)を設置するなど、新愛称の認知度向上に取り組んでおります。
今回のアンケートでは、「愛称を知っている」というご回答者が約78%と多数を占めましたが、「具体的な名称を覚えていない」というご回答者も18%と一定数いたほか、50人が「愛称が新しくなったことを知らなかった」と回答しました。また、愛称を知っている方のうち、「使用している」とお答えいただいた方は約35%と少数派である結果となりました。自由記述のご回答でも「長くて呼びづらい」というご意見が多く見られましたが、一方で愛称の浸透のために数多くのアイディアもお寄せいただきました。
愛称にある「プレミスト」は、「愛され続ける場所になる。」をコンセプトとする大和ハウス工業株式会社のマンションブランド名であり、プレミアム(premium)「高級な」「付加価値の高い」という形容詞と、それを受けるイスト(ist)「人」とを合成した造語です。大和ハウス プレミストドームが、多くの人にとっての夢と感動のステージとなり、愛され続ける場所になるよう、このたびのご意見も参考に各種取り組みを進めてまいります。
情報発信について
- 大和ハウス プレミストドーム公式WEBサイトの使い勝手
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<欲しい情報が網羅されているか(情報の充実度)>
<欲しい情報がすぐに見つかるか(情報の探しやすさ)> <ページデザイン(色づかい・統一感など)> <文章の読みやすさ(文字サイズ・行間・レイアウトなど)>
- X(旧Twitter)の大和ハウス プレミストドーム公式アカウントについて
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- この1年にドーム情報を見た覚えのある媒体(複数選択可)
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大和ハウス プレミストドームでは、WEBサイトを中心に各種情報発信を実施しており、X、LINE、YouTubeといったSNSも活用しながらより多くのお客さまに情報をお届けできるよう取り組んでいます。
今年度はこのほかにも、札幌市の公式LINEアカウントやラジオ番組などでもイベント情報等の配信を行ってまいりました。
Xでは、イベント情報や各種キャンペーン情報などの配信以外に、四季の移り変わりを感じられる敷地内での写真なども投稿しておりますが、今回のアンケートでは、Xを使用している回答者のうち、半数以上が当施設アカウントをフォローしていないという結果となりました。
また、この1年に、大和ハウス プレミストドームの情報を見た覚えのある媒体がないという回答者も全体の約25%いらっしゃいました。
今後もより多くの方に情報をお伝えできるよう、情報配信のタイミングや内容、媒体などを工夫してまいります。
設備・サービス・施設活用について
- 清掃・衛生状態について
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- 「優先的に取り組んでほしい」と思うもの(最大3つまで)
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また、前回までのアンケートで多く寄せられた施設改善アイディアの中から「優先的に取り組んでほしい」と思うものをお聞きした質問では、「飲食メニューのジャンル・種類が増える」を一番多くご選択いただきました。
また、「アクセスの改善」は2番目に多くご選択いただきました。2023年には、シャトルバスターミナルを一般駐車場としてもご利用いただけるよう整備し、駐車可能台数を増台いたしましたが、現在も引き続きイベント開催時のシャトルバスが全路線運休となっており、ご来場のお客さまにはご迷惑をおかけしております。
魅力あるイベントの誘致・開催に取り組むとともに、ご来場のお客さまへのサービス充実・利便性向上も検討してまいります。
- あったら便利だと思う設備や、現在の施設・設備への不満点や改善アイディア、理想の施設・設備
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<ご意見の内訳>
<ご意見の抜粋>
- ・ドーム内を移動する際の動く廊下。空港内移動で使ったりしますが、広いドーム内を移動するときには便利だろうと思います。
- ・トイレにスマホを忘れたことがあるので、鍵の部分に小物棚がついているタイプになってほしい!
- ・1人の席が狭い。 もう少し柔らかい素材で、ゆったりと座れたら嬉しい。
- ・現金のみ、の扱いを全てクレジットカード可能にして、利便性を高めて欲しい。 また、SAPICAの利用を可能とし、地下鉄市バス利用時の割引を導入してはどうか。
- ・北海道らしい常設店舗で、プレミストドームでしか扱ってないものがあれば観光で札幌に来る人にとってもいいと思います。
- ・Jリーグが冬季に開催される事になったので屋外の整列位置に雪除け屋根の増設を希望します。
- ・シャトルバスがなくなったことにより、地下鉄の利用者が増え、帰りは大人数が集中し、時間もかかり、ストレスを感じることが残念です。
- ・キャンプができる施設になったら良いと思う。キャンプ初心者でも楽しめるものが作れるのではないか。
- ・普段使いできる施設があればもっと足が向くと思います。 ボルダリングの壁があったらいいな。
- ・意外と情報が入ってこないので、新聞ラジオフリーペーパー等でイベント情報をバシバシご紹介いただきたいです
これまでのアンケートでも多くご意見が寄せられておりました「バリアフリー(階段の上り下りの多さ、傾斜など)」「トイレ(数や場所など)」「座席(間隔や座り心地など)」「アクセス(駐車場や地下鉄駅など)」について、今回のアンケートでも多くのご意見をいただきました。階段や座席に関するご意見につきましては、昨年度のレポートでもご紹介しておりますので、ご覧ください。
2023年度実施結果レポートイベント開催日以外にも日常的に利用できるよう、レジャー施設やスポーツ施設としての機能を充実させるご提案も数多くいただきました。レジャー施設としては、現在は、小学4年生までがご利用いただけるキッズパークを設置し、冬季にはJALゆきひろばを営業しているほか、観光でお越しのお客さま向けに展望台とドームツアーの営業を実施しておりますが、利用対象者が限られていることやイベントが無い日にもご利用いただける通年営業の商業施設が無いことなどへのご指摘も寄せられ、レジャー・観光を目的とするお客さまへのサービス充実は大きな課題であると受け止めております。
また、スポーツ施設として、トレーニングルームの営業や、屋外サッカー練習場・屋外アリーナ等の一般利用開放事業、夏季にはスケートボードエリア(2023年オープン)の無料開放などを実施しておりますが、このたびスケートリンクやゴルフ練習場、プールを設置するなどのアイディアが寄せられました。
地域の皆さまや観光で札幌にお越しの皆さまにも施設をお楽しみいただけるよう、ご提案いただきました内容を参考に調査検討を進めてまいります。このほか、すでにご用意している設備・サービスを求めるお声もあり、各種取り組みの周知不足も実感するところとなりました。必要とされる情報をお届けできるように、情報配信の強化にも努めてまいります。
- 期待するイベント
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<ご意見の内訳>
<ご意見の抜粋>
- ・やっぱり野球が見たい
- ・今人気のスケートボードのいろいろなコースを作って利用してもらったり、大会を開催したりできたらいいと思います。
- ・音楽フェスをまたやって欲しいです。 特に、ジャンルに特化したフェスをやって欲しい。
- ・大きなスクリーンを使って東京で開催されているコンサートや舞台の上映をやってほしいです。
- ・高校野球の予選会は札幌ドームで行えば応援しに行く人も天候を気にしなくいいから好まれると思う。将来プロに行った選手が出たら思い出の球場になってくれると思う。
- ・お泊まり会のようなイベントを開催して欲しい。災害時にも役に立つような知恵がでてくるのではないかと思う。
- ・全国の美味しいものを集めたグルメイベントが開催されれば行ってみたいです。
- ・サブカル系のイベントが行われて欲しい
期待するイベントについては、1,000件を超えるご意見・アイディアをいただきました。
スポーツイベントに関するご意見のうち、約3割が野球に関するもので一番多い結果となりました。また、これまで開催したことのあるサッカー、ラグビー、スノーボードやモータースポーツのほかにも、テニス、スケート、モルックなどの様々な競技を挙げていただきました。
鑑賞型イベントとしては、具体的なアーティスト名も挙げてコンサートの開催を希望するお声のほか、花火やお笑い、サーカスなど、様々なジャンルのイベントをご提案いただきました。
市民参加型イベントでは、様々な競技のアマチュアスポーツ大会や、運動会・文化祭などでの利用、キャンプイベント開催のご希望などがございました。
展示会としては、物産展に関するご提案が多く寄せられたほか、アニメ・漫画やアウトドアに関する展示会などもご提案いただきました。
1人の方から複数のご提案をいただいたり、詳細な企画内容を記載いただいたもの、独創的な視点のアイディアなども数多くお寄せいただきました。貴重なお時間を割いてご検討いただきましたことに心より感謝し、今後のイベント企画・誘致に役立ててまいります。
- 施設活用
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<ご意見の抜粋>
- ・コンクリート面を利用した卓球やバドミントンなどの一般の開放体育館のような活用方法もできるのではないか。収入面で大きくプラスになるわけではなさそうだが、市民にとって必要な施設という意識は高まり、混雑している札幌市の体育館の利用の分散になるのではないか。
- ・冬に走れる場所が少ないのでナイトランは素晴らしい。他の階も走れるようにして長距離になるとさらに素晴らしい!
- ・冬場に屋外でも屋内でもいいのでスケートリンクを作ってほしいです。
- ・ドッグランが利用できるようになると嬉しい
- ・屋外の長い階段をすべり台にする、とか?
- ・災害時の大規模な避難所
- ・サブグランド側に、ホテルを建て、外国人観光客を呼び込む。
- ・稼働率をあげたいなら、利用料金を値下げすればよいのでは?
イベント以外での活用方法についても、公共施設としての活用、お子さまに親しまれる施設となるためのアイディア、観光来場をターゲットとしたアイディアなど、様々なご提案をいただきました。
アンケート全体を通して、全天候型であるなどの施設の特長を踏まえたご提案や、不満に感じる点を改善するためのアイディアなど、大和ハウス プレミストドームが皆さまに親しまれる施設となるための前向きなご意見を多くお寄せいただきましたことに、心より感謝申し上げます。
一方で、前回のアンケート同様に、弊社の運営方法に関する厳しいご意見もお寄せいただきました。真摯に受け止め、より一層の努力を重ねてまいる所存です。施設の存続に関するご意見につきましては、指定管理者の立場として回答いたしかねますが、すべてのご意見を確認させていただき、施設所有者であります札幌市さまに共有いたします。
なお、災害時の活用についても何件かのご提案をいただきました。大和ハウス プレミストドームには、①指定緊急避難場所(大規模な火事から身を守るために緊急的に避難する場所)、②緊急消防援助隊宿営地(全国各地から応援で出動してくる緊急消防援助隊の宿営場所)、③物資集積拠点(全国から集まる救援物資の受入れ、避難場所への輸送を行う拠点)、④豊平警察署の代替施設(豊平警察署の庁舎が被災し、使用が困難となった場合に、災害警備活動の拠点となる代替施設)としての役割があります。必要時にそれぞれの役割を果たせるように引き続き関係各所との連携を図るとともに、定期的に実施している防災訓練や講習を継続するなど、ご利用のすべてのお客さまにとって、安全が当たり前であることを何よりも大切にしながら施設運営に取り組んでまいります。
ひとつひとつの貴重なご意見を参考に、大和ハウス プレミストドームをより良い施設とするために真摯に取り組んでまいります。
今後とも大和ハウス プレミストドームをご愛顧いただきますようお願い申し上げます。